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    更新日 : 2024年05月15日

    更新日 : 2024年05月15日

    雪止めの役割・効果・種類をご紹介!屋根塗装と併せて雪止め設置をした方が良い理由とは?

    屋根塗装時にこそセットで設置したい雪止めの役割と効果・種類をご紹介

     大切なお住まいの冬の対策を考えましょう。 屋根塗装の際には雪止めを設置することも検討してみませんか?

     足場を組む際に雪止めを設置したり、定期的なメンテナンスを行うことが経済的です。

     屋根からの雪の落下を防ぐための雪止め金具の役割、効果、そして留意点についてご紹介します。 雪が少ない地域にお住まいの方も、ぜひご検討ください

    【動画で確認「屋根塗装時に設置したい雪止め」】
    長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
    動画で見たいという方は是非ご覧ください!
    思いがけず雪の影響を受けているお住まい

     1m四方に雪が1㎝積もった場合、およそ3㎏の重量になります。大したことではないと思われた方も多いと思われますが、雪が降り続ければ下の方の雪は圧縮されることで密度も増す為、さらに重量も重くなります。
     屋根全体に雪が積もっている場合、屋根に数10Kgもの負荷が掛かり続けてしまいます。

    屋根全体に雪が積もれば数十kgの負荷がかかる

     2018年には4年ぶりに東京都心で20cmを超える積雪が観測されましたが、近年では今まで雪が降らなかった地域でも降雪が観測されるようになりました。
     建物自体は数10Kg程度の負荷では潰れてしまう事は無いでしょう。
     しかし、雨樋駐車場・バルコニーに設置されている波板はそうではありません。重量の負荷に耐えきれず歪み・落下をしてしまう事で補修が必要となってしまいます。
     また、屋根に降り積もった雪が滑り、隣家や歩行者へ落下してしまう事で危害や損害が生じてしまう可能性もあります。

    積雪の重みから雨樋が歪んでしまった
    駐輪場が降雪で歪んでしまった
    降雪でベランダの波板が割れてしまった
    隣家や歩行者へ雪が滑り落ち危険

     雪は、たかが数cm積もっただけでも危険な事故を発生させかねません。
     その為、そうした事態を未然に防ぐ為にもいつ降るか分からない降雪に準備をしておくことが大切です。

    雪止めの役割と設置方法

     雪止め金具の設置は、積雪対策の中でも簡単に実施する事が出来ます。

     雪止めは通常、屋根の軒先より45~60㎝程度の場所へ設置され、屋根の上に積もった雪の落下を防止する部材です。雨樋・カーポート・歩行者や隣家への被害を最小限に抑える効果に期待できます。

    積雪対策で設置された雪止め
    雪止め金具
    屋根の軒先から45~60cm程度の場所に取り付ける

     雪止めには、設置のタイミングや種類によってそれぞれ名称があります。以下にご紹介致します。

      先付け雪止め金具
       新築時・屋根工事時に設置されている雪止め

      後付け雪止め金具
       屋根面に後から設置・追加する雪止め

      雪止め瓦:
       和の様に穴の開いた瓦

     様々な名称がありますが、落雪を防止する役割に変わりありません。

    新築時や屋根工事時に設置されている先付け雪止め金具
    屋根面に後から設置する・追加する後付け雪止め金具
    輪のように穴の開いた瓦 雪止め瓦

     日本国内で一番普及しているスレート屋根はもちろん、金属屋根材にも雪止めを設置する事が可能です。しかし、雪止めを設置する事が出来ない屋根もある為、注意が必要です。
    例えば、アメリカでのシェア率が高いアスファルトシングル材もその一つです。屋根材自体が非常に柔らかい特徴を持つ為、積雪荷重に耐えられない関係上雪止めを設置する事が出来ません。
    また、陸屋根では屋根の傾斜(勾配)がほぼ無い事から落雪のトラブルが起こりえない為、雪止めを設置する必要がありません。しかし、その一方で雪の排除方法を検討する必要があります。

    屋根材自体が非常に柔らかく積雪荷重に耐えられないアスファルトシングル材
    雪止めの設置は不要ですが排雪方法を考えなくてはならない陸屋根

     また、近年屋根カバー工法でよく使われる横葺き金属屋根材(アイジー工業:スーパーガルテクト等)の場合、同質素材の雪止めを設置する事は可能ですが先付け専用です。その為、改修時に設置の必要性を検討しておく必要があります。

     「備えあれば憂いなし」という言葉もございます。もし、設置を迷われている方がおられましたら設置されることをおすすめいたします。

    点検・お見積りは街の外壁塗装やさんへ

    屋根材ごとの雪止め設置可否

     また、雪止めの種類には化粧スレート屋根材に差し込み引っ掛ける様に設置するL型雪止め・羽根付き雪止めや、軒先から水平に設置するアングル雪止めなどがあり、増設する事も出来ます。

    化粧スレート屋根材に差し込んで引っ掛けるL型雪止め
    羽根付き雪止め
    軒先から水平に設置するアングル雪止め

     雪止めを増設される場合、多くのケースでは既存に設置されている雪止めよりも上方に設置されます。というのも軒先から30~45㎝の間は外壁から飛び出している部分ですので、強度不足により屋根の破損に繋がってしまう可能性がある為です。
     その為、雪止めは十分な強度を持っている外壁上方に設置する事が必須となります。

    増設する場合既存雪止めよりも上方に設置
    雪止めは十分な強度のある外壁の上方に設置する

     また、新築の住宅以外で雪止めを設置する場合、危険な軒先での作業が必要になる関係上、足場の仮設が必要になるケースが非常に多いです。
     足場の仮設が必要となる場合は雪止め設置とは別に補修が必要な箇所や、塗装が必要な時期に来ていないかなどを確認し、足場を有効活用されることもご検討ください。

    危険な軒先での作業になるため足場仮設が必要になるケースがあります
    足場仮設を行う際は他に補修が必要な箇所が無いか考慮しメンテナンスを行いましょう

     隣家がすでにある土地へ新規に建設される場合、建売住宅等には雪止め金具・雪止め瓦が使われているかと思われます。新築の時から気を遣う程に落雪が原因による近隣トラブルは多い為、あらかじめ地域の特性・これまでの積雪情報を確認した上で屋根改修・雪止め設置をご検討されることが非常に重要です。

    落雪による近隣トラブルは多い
    地域の特性や過去の積雪情報を把握し屋根改修・雪止め設置を行うことが大切
    足場を上手に活用したメンテナンス方法について
    お住まいの塗り替えサインについて
    雪止め設置後もメンテナンスが必要です

     雪止めは、1回設置してしまえば落雪トラブルを最小限に抑える事が可能です。
     しかし、メンテナンスフリーではないという点に注意が必要です。雪止めが設置される屋根は、太陽光・雨水・強風の影響を受け続けています。
     無料点検にお伺いさせて頂いた際に、
      「雪止めが固定されておらず曲がっている」
      「塗膜の劣化により錆が生じてしまい耐久性に不安がある」
     こうした状態をお見受けするケースも多くあります。

    雪止めが固定されておらず曲がっている
    雪止めが錆びてしまい耐久性に不安を感じる

     雪止めが十分な強度・本来の性能を保つ為には、定期的なメンテナンスを行う必要があります。
    下記に詳しくご紹介させていただきます。

    雪止め設置後のメンテナンス1.屋根塗装

     近年では、ガルバリウム鋼板製やアルミ・ステンレス製など、錆に強く優れた強度を持つ素材が使われています。しかし、築年数がある程度経過しているお住まいの場合、亜鉛めっき製の雪止めが使われており、流れ出ている錆により屋根面を汚損させているケースがあります。

    雪止めの錆びが流出し屋根面を汚している

     上記の様な状態は、景観を損なう事はもちろん雪止め自体の強度低下もしてしまいます。こうした事態を防ぐ為にも定期的な塗装メンテナンスを行い、錆の発生・進行を防止する事が大切です。

     また、通常、屋根塗装を実施する際には雪止めもまとめて塗装します。その際にケレン・ペーパー掛け等の下地処理・錆止め塗装を実施する事で塗膜の密着性・耐久性の向上劣化の進行速度を遅らせる効果に期待できます。

    ケレン・ペーパー掛け等の下地処理
    錆止め塗装

     雪止めが設置されている屋根材の寿命を維持する為にも、屋根塗装は非常に大切です。
    屋根材の種類によっても変動しますが、目安として築10年程度で1度、2回目以降の塗装は使用した塗料の耐用年数に合わせて塗り替えを行いましょう。

    定期的な塗装メンテナンスで錆びの発生・進行を防ぐ必要があります
    鉄部の塗装方法について
    雪止め設置後のメンテナンス2.コーキング補修

     雪止め金具の取り付け方法や、屋根材・雪止めの種類によっても変わってきますが、化粧スレート屋根材へ設置する後付け雪止めは、最も固定に不安が残る作業です。
     新築の場合であれば、屋根材を葺く工程の中で釘・ビスを使用して雪止めを下地に固定します。一方で、L型と呼ばれる後付け雪止めを設置する場合、屋根材同士の隙間へ差し込み引っ掛ける事で設置します。

    新築の場合は屋根材を葺く工程の中で下地に対して釘やビスで雪止めを固定
    後付け雪止めは屋根材と屋根材の隙間に差し込み引っ掛けるだけの設置方法

     当然、屋根材同士に挟まれている為、外れにくくなってはいますがズレが生じやすく、屋根材の劣化によって問題が発生しやすいことがデメリットです。

    ズレや屋根材の劣化に左右される

     そうしたデメリットをカバーする為、屋根材への設置と併せてコーキングによる固定も実施しますが、数年毎に固定状態のチェック・コーキングの補修や補強が必要です。

    数年ごとにしっかり固定されているかチェックしコーキング補修・補強を行います

     ※屋根材へコーキング材を多用してしまい、屋根材同士の隙間を埋めてしまいますと毛細管現象を引き起こしてしまい、雨漏りの原因へと繋がってしまう可能性があります。固定・簡易的な補修程度に使用を最小限にする必要があります。

    雪止め設置後のメンテナンス3.雪止め交換

     雪止めに錆の発生・進行が生じている場合、塗装を実施しても雪止めの耐久性が回復することはまずありません。

    錆が発生・進行し腐食を起こしている

     赤色への変色や変形が生じている場合は、足場の仮設や塗装メンテナンスなどと併せて雪止めを交換しましょう。

    足場仮設・塗装メンテナンス等と合わせ雪止め交換を行いましょう

    屋根の状態次第で落雪対策も変わります

     これまで雪止めの設置方法・種類についてご紹介させて頂きました。続いて、雪止めの設置をご検討される際に更に確認しておきたいポイントをご紹介致します。

     例えば、落雪対策に雪止めを設置しているにも関わらず落雪に悩まされている方、お住まいの屋根の勾配はどのくらいあるでしょうか?

    急勾配の屋根の場合雪止めを取り付けても性能を発揮できないケースがあります

     お住まいの屋根が急勾配であった場合、ある程度雪が積もるとすぐに滑り落ちてしまいます。その為、雪止め金具の性能が上手く発揮できていない場合があります。

    緩勾配屋根の場合は必要以上に積もってしまう場合があります

     緩勾配屋根の場合、必要以上に積もってしまう要因になっている場合があります。
    その為、アングルや増設をご検討される必要が出てきます。

     また、以前は問題が無かったという場合、「いつ」から雪が滑りやすくなってしまったかを確認する事が重要です。太陽光パネルの設置や、屋根材の変更など屋根面の状態が大きく変わるリフォームが悪影響を及ぼしている場合があります。

    太陽光パネルは雪が非常に滑りやすく通常の雪止めの高さは落雪をカバーしきれない
    屋根面に金網(ゆきもちくん)など大型の雪止めを設置する必要があります

     太陽光パネルは非常に雪が滑りやすく、一般的な高さの雪止めでは落雪を防ぐ事が出来ない場合があります。そうした場合は、金網(ゆきもちくん)を屋根面へ設置する事や、10㎝程度の高さがある太陽光パネル用雪止め(落雪ストップ)の設置などの対策が必要です。

    屋根塗装を行うと凸凹が無くなり滑らかな表面になります
    雪が滑りやすくなる可能性があります。雪止めの設置を検討しておきましょう

     また、多くの方が意識してない部分であると思いますが化粧スレート屋根材(コロニアル・カラーベスト)・セメント瓦・乾式コンクリート瓦(モニエル・スカンジアパラマウント)は、経年劣化の進行によって表面がざらざらとしてきますが、塗装メンテナンスを実施する事で凹凸が無くなり、表面が滑らかになります。
     その為、塗装メンテナンスを施したことで雪が滑りやすくなり、以前は発生しなかった落雪の原因となる可能性もあります。雪止めの設置がされていない屋根は特に注意が必要です。
    隣家がある場合、万が一を考えた上で雪止めの設置をご検討されることをオススメいたします。

    セメント瓦・モニエル瓦に付いて詳しくはこちら

    雪止め金具は決して高価な部材ではありません

     雪止め金具自体はホームセンターなどでも簡単に購入可能であり、決して高額な部材ではありません。また、施工方法も比較的簡単である事からご自身で施工を行うことで工事費を節約したいとお考えの方もおられるかもしれません。

     確かにご自身で施工する事が出来れば、工事費を掛けずに最も安価に雪止めを設置する事が出来ます。しかし、上述させて頂きました通り、軒先から45~65cm程度の場所で施工作業を行う雪止めの設置は大変危険な作業となります。

     まず、ほとんどの場合で足場の仮設が必要となります。その為、ご近隣の方へのご挨拶や道路に足場が掛かってしまうケースでは道路占用許可・使用許可の申請も必要となります。

    雪止め金具を取り付ける際の注意点

     材料も簡単に手に入り、設置方法も比較的簡単な雪止めの設置ですが、施工以外にも必要な事が多く仕事・家事などで忙しい日々の合間を縫ってご自身で全てをこなすのは非常に大変かと思われます。

     そうしたこともありますので、足場の仮設が必要な補修工事を実施する際や、屋根塗装・外壁塗装を行う際には併せて雪止めの設置をされることをおすすめいたします。
     複数のメンテナンスをまとめて同時に行う事は、足場の仮設費用の節約やご近所様とのトラブルを避ける事に繋がります。

    足場仮設が必要な補修工事はまとめて行いましょう

     街の外壁塗装やさんは住宅塗装はもちろん、雪止め設置・屋根材の補修工事においてもお客様のお困り・ご不安事に寄り添った最適な施工方法のご提案をさせて頂きます。また、その際に塗料の特徴将来を見据えた注意するポイントなどもしっかりとご説明させて頂きますのでどうぞご安心ください。

     点検からお見積りの作成まで無料にて承っておりますので、塗装業者・屋根業者へ依頼されることが面倒だと考えられている方や、他業者との合い見積もりにおいて費用が適正か判断したいとお考えの方、外壁リフォームを一つの業者へ任せたいとお考えの方がおられましたら、ぜひお気軽にご連絡下さい。

    点検・お見積りは無料です!お気軽にご相談ください
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    雪止めの役割・効果・種類をご紹介!まとめ
    • ・雪止めの設置により降雪・積雪によるカーポートの屋根・雨樋の破損を防止することが可能です

    • ・雪止めは屋根材に合わせ後付けをすることも可能です。しかし、屋根材によっては施工が出来ない他、施工タイミングが限られるケースもある為、事前に屋根の仕様・屋根材の特徴を確認しておく必要があります

    • ・雪止めを設置した後は、雪止めの性能を発揮できる状態を維持する事が大切です。定期的な塗装・コーキング補修や、必要に応じて交換工事を行いましょう

    • ・屋根リフォーム・メンテナンスにより落雪が生じやすい状態となってしまう可能性があります。屋根の状態に合わせて雪止めの変更・増設が必要になります

    • ・雪止めの設置作業は非常に危険な作業な為、専門業者へご依頼されるをおすすめいたします。

    • ・降雪のシーズンに入る前に信頼できる業者へ雪止めの設置工事を依頼しましょう

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